2016年4月3日日曜日

2016年4月3日 ソメイヨシノとはなちゃん

春休みに入ってだいぶ時間がたちました。この前の金曜日に修了式がありました。それからは、いつも通り公文の教室があって、あとは家で遊んだり、外に遊びに行ったりしています。家ではゲームをしているか、テレビを見ているか、マンガを読んでいるかパソコンをしているか、本を読んでいたりします。毎日ぼけーっとしています。

一度、自転車で広瀬川をたどって、海の方まで行ってみようと思いました。でも、外に出たのが夕方の3時くらいだったので、長町を越えて、ビルがたくさん建っているのを眺めながら河川敷をずっと走っていると、名取川と広瀬川が合流するあたりで5時くらいになってしまったので、その合流しているところを観察してから家に帰りました。

いつの間にか、4月になってしまいました。新年度に変わって、ぼくは小学6年生になりました。小学校最後の学年です。考えてみると、小学校1~3年の頃に比べると、時間のたちかたが早くなったような気がします。なにか、年をとるごとに時間の流れが早く感じるという法則を聞いたことがありますが、くわしくは忘れました。

エイプリルフールの日についたウソは、会社でお仕事をしているお父さんに電話をかけて、「家が燃えた」「ええっ」「ごめん、エイプリルフール」「俺の仕事中にそんなことで電話をかけるな」と話したくらいです。

そういえば、昨日近所の文房具屋で両面テープとかを買った帰りに、ペンギン駅前でクラスのはなちゃんが、両親の人と自転車をこいでいるところを見かけました。はなちゃんは、実は僕が好きな女の子です。これまで○○ちゃんと書いていましたが、本当ははなちゃんなのです。

はなちゃんの家は三姉妹で、はなちゃんは次女なんだそうです。髪がとても長くて、腰の上くらいまであります。小学3年生の頃から伸ばし続けていると聞いたことがあります。なんでそんなに長い髪がいいのかはわかりません。はなちゃんのお姉ちゃんが髪で遊ぶことがあるらしく、はなちゃんは髪に時々編み込みをしてみたり、ヘアアクセサリーをして学校に来ては、他の女子たちに「かわいー、かわいー」と言われています。

ちょうど仙台は、やっと桜前線が北上してきていて、駅前のロータリーに何本か植えられているソメイヨシノも花をつけていました。はなちゃんが向こうから自転車に乗ってやってくるのを見つけると、僕の心臓は急に、水風船がハレツするみたいに動き出して、心拍数が3倍くらいになりました。

はなちゃんの後ろにはお父さんとお母さんらしい人が、はなちゃんと一緒に自転車をこいでいました。なんとなく僕はうれしくなりました。僕が勇気を出して「はなちゃん」と声をかけると、はなちゃんは目を丸くして口を開けて、驚いたみたいな顔で「けりもくん」と言いました。そのままはなちゃんは僕を通り過ぎて行きました。

そのあと角を曲がるまでに、はなちゃんは2、3度振り返ったので、僕は立ち止まって手を振りました。風が強く吹いて、桜の花びらがひとひら舞いました。ご両親がはなちゃんに何か話しかけているのが見えました。もしかしたら、ちょっとからかい気味に、今の男の子は誰なんだと聞いているのかもしれません。そう想像すると、ぼくはなんだか嬉しい気持ちがしました。

でも、もしかしたら、あまり後ろを振り向いて自転車でコケたら危ないから、はなちゃんに前を向けと注意していただけかもしれません。たぶん、はなちゃんは髪が長いので、振り返ると髪の毛が目のあたりにまとわりついてしまい、視界がふさがれて危険なのです。

どちらが正解なんだろう? 

まあいいや。


おわり。  

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