2016年4月17日日曜日

4月17日 はなちゃんがドッジボールしてた

この前の水曜日にテストがありました。仙台市標準学力検査というものです。午前中の時間を全部使って、国語と算数、理科、社会のテストを解きました。生活のアンケートにも答えました。これで、仙台市内の小中学校の学力などを測るのだそうです。タニシ先生は特に何も言わずにテストを配っていました。

僕は一生懸命テストを解くつもりでしたが、なんだか、集中しなければならない時に限って、どうでもいいことばかりが思いつくのです。リビングのカーテンレースを水で洗ったらどれくらい水が汚くなるんだろうとか、今日は、昨日に比べて何分くらい陽が伸びているんだろうとか、ドクダミ茶を作るときは葉っぱを煮ればいいのか、それとも乾燥させてお茶っぱにしてせんじたほうがいいのか、みたいなことを考えてしまうのです。テストを解くよりも、そういう疑問を解決してみたほうが、よっぽど役に立つんじゃないかな?と考えて、気分は上の空になってしまいます。

僕の学校のテストは、80点くらいが普通です。100点はあまり取ったことがありません。それに比べて、山田くんはとても成績がよいです。100点とか、95点ばかりを取っているようです。田山くんは、あまり成績は良くないようです。この前返されたテストを折り紙して紙コップを作り、これを採尿に使おうと言って、みんな笑っていました。実は、僕もちょっと笑ってしまいました。

タニシ先生はテストを返すとき、それがよい成績だと、結構人前でそれをほめます。フィードバックが大事だというのです。つまり、成績のよい生徒のことをほめれば、その生徒は嬉しくなるので、点数がもっと伸びていくのです。たしかに、タニシ先生の言っていることは正しいかもしれませんが、やり方が良くないと思います。誰かがよい成績を取っていると、「ぼくはこの生徒を認めているよ」というふうに、おうような顔をして、「よくできたね」と生徒にテストを渡すのです。でも、点数が良くない生徒には、ちょっと難しい顔をして、テストを手渡すのです。テストの良くない生徒はかわいそうですよね。でも、自分も、もっと勉強を頑張ろうと思ってしまうし、やっぱり嫌だけど、タニシ先生は正しいのかもしれません。

ところで、テストが終わって昼休みに、はなちゃんが校庭でドッジボールをしているのを見つけました。1組と2組合同の女子が中心となっていたので、仲間には入りませんでした。はなちゃんは誰かれ構わず、アサシンの顔をして全力でボールをぶつけます。かわいかったので、校庭を歩きながらずっと一人で見ていたら、後ろから肩を叩かれて、誰かと思って後ろを振り返ったら桃山くんでした。桃山くんはにやにや人懐っこく笑って、「ニシザワハナのこと好きでしょ」と言いました。

バレたか。心臓が止まるかと思いました。

まあいいか。


おわり。

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